「北沢地域の交通計画に対して」

■ 北沢地域において計画されている幹線系道路の整備方針について

第3部34頁において「北沢地域は、鉄道網の面では大変便利である」と認めながら、「車社会である現代の自動車利用を支える道路についての整備が急務」とし、現在の街並みに全く配慮することのない計画道路の建設を計画しています。

これは第3部13頁において、北沢地域の街づくりの主要な目標にかかれている(4)きめの細かい修復的な街づくりを基本とすることに反しています。

上記の件に関して今回10月28日の北沢地域の説明会において質問したところ、道路事業推進担当副参事の男鹿芳則さんから、(4)の項目については地域全般の整備に関する基本事項であって、幹線系道路の整備事業については例外と考えているという説明をいただきました。

● それでは、世田谷区は北沢地域において、今後10年間の事業計画の中で、都市整備全般に関していったいいくらの予算を見込んでおり、また、幹線系道路の整備事業に関しては、どの程度の予算をみこんでいるのかという展望をおきかせください。

● また、例外を認めるということは、その前提条件として、基本となる主要目標に則して整備をすすめることが、不可能であるということをきちんと検証した上で、成立する話だと思います。現在の線形以外のルートを、開かれた場で区民と協議した上で、基本に則した修復的な道路計画によって代行できないか、再度の検討を願います。

50年以上も昔に計画決定され、そのまま実施されることの無いまま放置されてきた現在の幹線系道路計画は、現在の街並みにまったく配慮されておらず、その建設にともない発生する街のスクラップアンドビルドは第1部10頁に示された区全体の都市整備の基本方針(3)環境にやさしい都市づくり・街づくりの重要性にも反する重大な違反事項であると考えます。

過去10年間の中で、わたしたちは京都議定書についての議論なども経験し、今世界は車中心の社会からの脱却をめざしております。また、第1部16頁の年齢階層別人口で示したように今後10年間で世田谷区の老年人口はその割合を急増させ、その後横ばいに安定するという予測を示しております。

● 多くの老人が生活しやすい街をつくるためには、路面電車のような、ゆっくりと安全な速度ですすむ、人にも環境にもやさしい交通手段を主軸とした整備がもとめられているのではないでしょうか?首都圏ではめずらしく「世田谷線」という路面電車をもつ世田谷区には、是非日本に誇れる先例としての提案をお願いしたいと考えます。

● 今後10年間の都市整備方針の見直しをおこなうにあたり、なるべく車に頼らずに生活できる街をどのようにつくるかということを中心課題に据えていただき、「車社会である現代の自動車利用を支える道路についての整備」などをめざすことのないように、都市整備方針の書き換えをお願いします。