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インタビュー

「補助54号線」は、はたして必要なのだろうか?――交通経済の専門家・堀江照彦さんに伺う(2/4)

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2.下北沢の道路計画における行政の調査不足

――今回、世田谷区は下北沢地域に新たに道路を作ろうとしている訳ですが、下北沢地域の道路の必要性に関する調査は、どのように行なわれているのですか?

堀江:平成11年にトーニチコンサルタント(以下、トーニチと略記)という企業が、(世田谷区から委託されて)まとめた調査があります。その調査の中に、「自動車OD表」というものがあるんですね。「自動車OD表」というのは、ある地域をゾーンに分割して、一つのゾーンから他のゾーンへ自動車がどれくらいの量移動したのか、というのをまとめた調査表なんです。トーニチは、下北沢の道路網にその表を適用した調査を行なっています。その調査によると、仮に54号線を通した場合、そこを一日に通る車の量は、平成11年時点の交通量で平均して7500台だそうです。 しかし、トーニチと区の調査はそこまでしかやっていないのですよ。例えば、トーニチの調査は平成11年だけど、例えば平成30年になったらそれは何台になるのか、などといった調査をやっていないし、世田谷区も一日に7500台という結果を使ってそれ以上はなにも分析していない。「54号線」は2車線の道路として計画されているけれど、2車線の道路のキャパシティも調べていない。

――なるほど。「54号線」には7500台の車が通るだろう、ということを示しただけで、行政はそれ以上の調査を行なっていないわけですね。

堀江:そうです。

―― 先ほど道路の必要性は、自動車交通量によって決定されるという風にお伺いしましたが、下北沢に「54号線」を作る必要性がない、と堀江さんがお考えになるのはなぜですか? 7500台の車は、「54号線」を作らなくても、現在ある茶沢通りと鎌倉通りなどの道路によってさばけてしまうだろう、とお考えだからですか?

堀江:その通りです。井の頭通りが今度4車線になるでしょ? 新たに道路を作らなくても、周りにある道路のキャパシティにまだ余裕がある、と見られるわけです。

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