
国土交通省へ行った。
国土交通省の入館時のチェックは、国会や裁判所に比べてもかなり仰々しく、さすがに多くの予算を動かす役所だなと痛感。
この日の目的は、“商業者協議会”“Save the 下北沢”“まもれシモキタ!行政訴訟の会”の三団体が合同で発表した「小田急線上部利用区民意見検討委員会」設置にあたっての声明とそれに関する公開質問状を手渡すこと。
現在東北沢から下北沢、世田谷代田にかけては地下化工事が進められており、今まで線路や鉄道施設だった39000平方メートル部分のうちの多くが、利用法を考えるべき地下化跡地となる。(このうち6000平方メートルは駅施設、同じく6000平方メートルが道路との交差部分で、他の用途に利用可能な部分は、27000平方メートルと説明されている。ちなみに東京ドームは46755 平方メートル)
防災対策という点で考えても、これだけの広さの土地を活用する可能性を考えれば、地下化とは別に計画が進められている新規道路補助54号線が「防災のために必要」という言い方は、かなり白々しいものに見えてくる。
この跡地だけを考えても、都心ではあまり例のない規模の利用可能な土地が、下北沢周辺に生まれることは明らかなのだが、わざわざそれを細切れにして、既成のノウハウのみで進めようとするやり方は、どうしても無理や無駄が多くなる。
しかしその利用方法について、世田谷区は非常に限定された範囲でしか意見を公募していないし、駅舎がどうなるのか、ということについても、まともに情報が出されていない。世田谷代田については、駅舎は地下になるような情報が流れていたが、突然地上に駅舎を建設すると発表されたばかりで、これまでの経緯を知る者の間では、驚きと怒りの声があがっている。
なかなか例のないほどの規模の跡地が生まれるのであれば、駅や鉄道の施設、道路などについても考慮した、トータルなプランを作らないのは、手抜きではないだろうか?
トータルなプランがあれば、それによって、補助54号線が必要かどうかも、はっきりとしてくるはずだ。
実はこれに先立って9月2日には世田谷区にも声明と公開質問状を渡している。
その時の世田谷区の対応は、「すでに決めたことについては決めたこと。小田急の駅舎などについては情報が無いので分からない」という腰の引けたものだった。
しかし国土交通省の方は、むしろそれに比べれば、だいぶ丁寧な応対だった。
これまで、補助54号線については、行政とまともな交渉ができたためしがない。もしも今後、(そうそう簡単なことではないだろうが)国土交通省ときちんとしたコミュニケーションができるなら、多少なりともマシな展開が生まれる可能性がある。
こうして下北沢は新たな局面に差し掛かった。
(志田)